新生児聴覚スクリーニングで
「パス(合格)」にならないのは?
赤ちゃんが聴覚スクリーニングで「パス(合格)」と判定されなかった場合は、さらに詳細な検査を受ける必要があります。難聴の可能性があるので、精密検査を受けることが重要です。
必ずしも、赤ちゃんがずっと難聴のままということではありません。聴力が正常な赤ちゃんでも、一時的な条件や環境の影響で正しい結果が得られないことがあります。たとえば、次のような条件や環境がその例です。
- 外耳道(耳の穴)に液体や胎脂(赤ちゃんの皮膚に付いている白い物質)が詰まっていた場合。これは数日経つとなくなります。
- 検査中に、赤ちゃんが動きすぎていたり、起きていたりした場合。
- 周囲の雑音や電気的な干渉など、検査室で検査を妨げる原因があった場合。
検査の担当者は、検査の条件や環境を整えて、信頼性の高い検査を行えるように努めています。生後 12 時間以上経ってから検査すると、外耳道に液体が詰まっている問題は避けられる可能性が高くなります。また、授乳後の静かに寝ているときが検査に最適です。検査の担当者は、検査に適した静かな部屋を準備することも考えなければなりません。
初回の検査で赤ちゃんが「パス(合格)」と判定されなかった場合、多くの場合、詳しい検査を実施する前に、1回目と同じ検査をもう一度行います。